| 『中在家長次』 | |
「ねぇ、は誰に渡すの?」 山本シナ先生からの説明が終わった後、一緒に教室を飛び出した友達が、走りながら聞いてくる。二階の窓から身を投げてお互い同時に地面に下りてから、私は軽く笑って答えた。 「長次かな」 「あ、そうか。あんたには中在家がいるもんね」 ちょっと羨ましそうに言ってから、友達は「じゃあね!」と手を振ってどこかに去っていく。私も足を止めずに、そのまま図書室へと駆け出した。 この手の実習で男子生徒の手を借りなければいけないとき、私はそのほとんどを幼なじみの長次に頼んできた。正直なところ、男子生徒にと言われた時点で長次のことしか考えていない。 今回は特に手間のかかる実習でもないし、長次にお願いすればまず二つ返事で受け取ってくれて、そして適当なものをくれるだろうという確信があった。昔から、私は長次に甘やかされて育ってきたから。 「お願い、これ受け取って!」 「な、なんでだよ、どうせまた俺をなんかの実験台にしようと思ってるんだろ!」 「違うって、毒なんて入ってないから!」 「信じられるかーー! 今までの自分の行動思い出してみろよ!」 学園内を走っていると、さっそく男子に不審がられている女子を見つける。 うん、あれが普通の反応だよね。むしろ私みたいに確実に渡せる相手がいるほうが不思議なのだ。普通ならそんな相手は恋仲とかで── ふと。私は足を止めた。 手の中にあるお菓子に目を落とす。 確かに私は長次の幼なじみだ。長次は昔から私の傍にいてくれて、ことあるごとに助けてくれて、それが当たり前のようになっていた。 でも、私と長次は幼なじみだけど、恋人じゃない。 「…………」 もしかして、依存しすぎじゃないだろうか。 今更ながらにそのことに気づいて、私はぎくりとした。 私はもう六年生だ。学園に入っていなければ婚姻していてもおかしくない年だ。そのいい年した女が、幼なじみが甘えさせてくれるからって、ずっと頼っていていいものか。 いや、いいわけがない。 あんたには中在家がいるもんね、と言っていた友達を思い出す。確かに今は長次がいてくれる。無茶なお願いをしても大体聞いてくれる。 でも、長次がいなくなったら、私はどうすればいいんだろう。 「……はっ!」 さらにそのことに気づいて、私は衝撃を受ける。今はいい。けれど長次が私とずっと一緒にいてくれるわけじゃないし、そもそも長次に恋人が出来たら今まで通りに付き合うことは難しいだろうし、大体、長次にその手の噂が全然聞こえて来ないのも、私が甘えているからじゃないだろうか。 一つ気づいてしまうと、連鎖的に次々と思いついてしまう。 なんで今まで気づかなかったんだろう。長次に甘えてなんでもかんでも押し付けてしまっていたことに、私は過去に戻ってやり直したいような羞恥と情けなさでいっぱいになる。 ダメだ! いつまでも長次に甘えてばかりはいられない。独り立ちしなくては! 「よーし!」 気合を入れて、ぐっと拳を握り締める。目指せ、長次離れ! とりあえず今回は長次の力を借りずにやってみよう! 思い立つと、やる気がぐんぐん湧いてくる。幸いにも私は学園内に知り合いが多い。お願いできそうな相手というだけなら、いくらでも浮かんでくる。 くるりと図書室に背を向ける。あと少しでたどり着けたんだけど、今日はあそこには行かない。 とりあえずと逆方向に走り出す。誰かいないかなと、すれ違う生徒達の顔を横目で見ていると、ふと見知った人影が庭にいるのを見つけた。 「雷蔵!」 名を呼ぶと同時に庭に下りて、雷蔵の元に駆け寄る。私が長次と親しいおかげで、同じ委員の雷蔵も私のことをよく知っている。 「先輩」 なにか考えていたのか、ぼうっと歩いていた雷蔵が、私に気づいて顔を上げる。雷蔵の前で足を止めて、私は勢いよくお菓子を差し出した。 「雷蔵、これなんだけど!」 「あ……それはもうもらっちゃいました。すみません、先輩」 全部言い終わる前に断られた。ありゃ。 困った顔でもう一度「すみません」と言う雷蔵に、苦笑する。よくよく考えれば、雷蔵は競争率が高いに決まってる。 「謝ることじゃないでしょ。雷蔵優しいもんね」 本当のことを言ったつもりだけど、雷蔵は複雑そうに微笑んだだけだった。まぁ確かに、この場合で褒められても、『押しに弱そう』と思われてるってことだけど。 「邪魔してごめん、じゃあねー」 「あ、先輩!」 引き止められて、振り向く。「なに?」と雷蔵を見ると、雷蔵はちょっとだけ躊躇った様子を見せてから、口を開いた。 「先輩も、実習なんですよね」 「うん、そうだよ。これ誰かに押し付けて、なにかお礼をもらってくるの」 すでに渡されたなら知ってるだろうに。なにが聞きたいのかと思っていると、雷蔵はまたちょっと困ったような顔をした。 「あの……僕が言うことじゃないかもしれないんですけど」 「ん?」 「どうして中在家先輩に渡さないんですか?」 言われて、私はどきっとする。まさか、頼らないと決めた矢先に、その名を聞くとは思わなかった。 「……私、長次に渡しそう?」 「むしろ、どうして中在家先輩じゃないのか不思議なくらいです」 あっさり言われて、むう、と黙る。そうか、やっぱりみんなそういう風に見てるんだ。こりゃますます長次離れをしなければと、私は決意を固める。とりあえず修正はしておこう。 「先輩方は、お二人でよく一緒にいらっしゃるのを見ますから」 「そんなことないよ。いつも長次といるわけじゃないから」 実際、それは本当だった。もともと女子生徒と男子生徒は授業も違うし、私達はそうと決めて一緒にご飯を食べたりもしない。十日ほど顔を見ないことがあるのも普通だ。会おうと思えば会えるから、困ったことがあれば頼みに行ってしまうんだけど。……うん、これがいけないんだよね。 「……あのね、雷蔵」 「はい?」 「私ね、そろそろ長次離れをしなくちゃいけないと思うの」 「……中在家先輩離れ、ですか」 なんですかそれ、と言いたげに不思議そうな顔の雷蔵に、神妙に頷く。 「なんでもかんでも長次に頼ってるから、さすがにこれじゃ駄目だなと思ってね。今更だけど。だから今回の実習は一人で頑張ってみようかなって」 気合を入れて言うと、雷蔵は顔を曇らせた。同情的というか、なにか不憫なものを見たような、そんな顔。 「……なに? どうしたの」 「いえ……あのですね」 雷蔵はどう言えばいいのかと考える素振りを見せたあと、苦笑を浮かべた。 「中在家先輩は、きっと先輩のお菓子が欲しいと思いますよ」 「へ?」 言われて、私はきょとんとする。まさか。 「……確かに、長次はお願いしたら聞いてくれるだろうけど。でも、別に私のなんか欲しくないと思うよ」 そう言っても、雷蔵は肯定しなかった。それだけじゃなくて、今度もよく分からないことを言う。 「それに先輩、中在家先輩が誰かからもらっても、いいんですか?」 さらにきょとんとした。なんでそんなこと聞くんだろう。 「それは、長次の自由でしょう? ……それにね、私ちょっと反省してるの」 「反省?」 「ていうかさっき気づいたんだけどね。私、もしかしたら長次に恋人が出来るのを邪魔してるんじゃないかと思って」 「…………」 かちん、と雷蔵が固まった。 「あ、やっぱりそう思う? 駄目だよね、幼なじみだからってことあるごとに頼ったら。いい年した男にいい年した女がくっついてたらそりゃ誤解されるっていうか、傍からみたら完全にお邪魔虫っていうか、目の上のたんこぶっていうか」 並べていたら、いかに自分が長次の邪魔なのか分かった気がした。やっぱり迷惑かけてるな、私。 「じゃあ、そういうわけだから。またね雷蔵」 「あ、先輩!」 くるりと背を向けると、後ろから腕を掴まれた。 「……なに? どしたの」 「いえ、あの……。先輩は、中在家先輩が誰かからもらってても、本当にいいんですか?」 繰り返される質問に、私はさっきみたいに即答しようとして──少しだけ口ごもった。 雷蔵の瞳が、いつも見るような温和なものじゃなくて、珍しく真剣な色だったからだ。 長次が、誰かからもらってたら。それ自体は別になんとも思わない。長次は見た目と寡黙さで誤解されやすいけど、親切だし温厚だ。たとえ押し付けられようが丁寧にお願いされようが、跳ね除けたりはしないと思う。むしろ私はそんなことをする長次のほうが嫌だ。 それに渡すお礼だって、長次だったらきちんと用意するだろうし。 ──あれ。 ふとそこまで考えてから、私はなんとなくいやーな気分になる。 今考えたことのどこに嫌な気分になることがあったのだろうと考え直しても、いまいち分からない。 長次を頼っちゃいけないのに、なんだか頼ったほうがいい気がする。いや、それは駄目だ。長次も、私のお守りから解放されたら嬉しいだろうし。 でも。 「……………………」 「先輩?」 黙ってしまった私を、雷蔵の顔が見下ろす。なんだか、今までの意気込みがすうっと消えていく。自分でもよく分からないけど、なんとなく、胸がざわつく。 「長次のとこに行ってくる」 ぽつりと言った言葉に、雷蔵が「え?」と声を上げる。 「なんかよく分からないけど、行ったほうがいい気がする」 曖昧すぎる、と自分でも思うけど、これはもうただの勘に近い。でもそのただの勘が、早くしたほうがいいと忠告してる。 「じゃあ、私もう行くから。ありがとう、雷蔵!!」 手短に挨拶をして、踵を返して走り出す。ぽかんとした雷蔵の気配を感じながら、図書室に急いだ。 「あ、先輩、図書室は今整理中なので──」 言いかけた言葉は、届かなかった。瞬く間に消えていったに、雷蔵は今一度思う。 ……本当に中在家先輩の気持ちに気づいてないんだ、先輩。 『私、もしかしたら長次に恋人が出来るのを邪魔してるんじゃないかと思って』 雷蔵は長次に軽く同情する。確かに自分も本人の口から聞いたからこそ、長次の気持ちを知っている。けれど、は自分よりよほど長次と付き合いが長いだろうに。 でもそれは、つまり長次がのことをそれだけ大切にしているという意味でもあるんだろう。 突然に考えを変えて図書室に向かったに、なにか進展があればいいけどと思いながら、雷蔵も目的地へと歩き出した。 「図書室整理中につき」 じっ、と。 私は図書室の前に張ってある紙を見つめて、そこに書かれた文字を読み上げる。 「関係者以外立ち入り禁止」 ……脱力しかけた。 ここまで急いで走ってきたのに、これでは図書室に入れない。 中では忙しそうにばたばたと走り回る音と、どさどさと本を積み上げる音が始終する。すごく忙しそう。 さすがにこれでは、本当に急用でない限り入れないだろう。そう思って、私は残念に思う気持ちと共にホッとする。たぶんだけど、とりあえず長次はまだ誰からももらってないはず。 おや? 自分が今思ったことに、少しだけ疑問に思う。いや、別に長次が誰からもらってたって、本当に構わないはずなんだけど。 構わないんだけど、なにか嫌。さっきと同じ、不可解な気持ち。 私がここまで来たのは、とりあえず長次に会ってみれば、その『嫌』の原因が分かるかなと思ったからだ。不安なことや分からないことがあるなら、直接聞いてみればいいのだ。もしかして迷惑をかけてるんじゃないかと悶々悩んでいるよりは、そのほうが手っ取り早いし。 でも、とりあえず今は図書室に入れない。長次には会えない。 別に迷惑云々の悩みは、今でなくてもいい。だから先に実習を終わらせようと図書室から踵を返そうとしたら、突然に「あー……」と知っている声がした。 「ん?」 「先輩ー……どうなさったんですかー」 ぱたぱたと、数冊の本を抱えて怪士丸が駆けて来る。どこからか本を取ってくるお使いに行っていたらしい。 「ああ、怪士丸」 怪士丸は私の目の前で足を止めると、にこーっと薄暗く微笑んだ。 「中在家先輩に御用ですかー……? お呼びしてきましょうかー……?」 「うん。でも、今整理中でしょう? 邪魔しちゃ悪いから今度でいいよ」 「あ、待ってください……!」 歩き出そうとすると、怪士丸が私の腕を掴んで引き止めた。そしてそのまま、ぶんぶんとひたすらに首を横に振る。その顔にどこか怯えのようなものが浮かんでいるのに気づいて、私は怪訝に思う。 「どうしたの、怪士丸。いいのよ、急用じゃないから」 「そうじゃなくてー……、先輩がいらしてるのに追い返したって知られたらー……僕の身が危ないです」 ぽつりと真顔で言われて、ぽかんとした。身が危ないって、なんで。 「ですから、そこで待っててくださいー……! 帰らないでくださいね、そこにいてくださいねー……!」 怪士丸は幾度も私に念を押して、それから慌てた様子で図書室に入っていった。ナニゴトだろう、と私は首を傾げる。 それにしても、私の姿を見ただけで『中在家先輩に御用ですか』と言われるなんて。雷蔵もそうだったけど、もしかして私と長次は二人一組として捉えられているんだろうか。そんなの、ますます長次に申し訳ない。 やっぱりいい加減どうにかしないとなーと唸っていると、目の前の戸が静かに開いた。 「あ、長次」 「。……どうした?」 怪士丸は本当に長次を呼んでくれたらしい。いつものように仏頂面で、長次は後ろ手に戸を閉める。私は慌てて長次に駆け寄る。 「ごめん、忙しいんだよね? 後でもいいの。急用じゃないから」 「別に構わない。定期的な整理だから後輩達も慣れているからな。俺がいなくてもなんとかするだろう」 「ほんと……? あの、大したことじゃないんだけど」 「構わないから言ってみろ」 じっと長次は私を見てる。昔から長次はほんとに私に甘い。これ以上私が気にしてたら、ますます長次の時間を奪うことになるだろう。そう思って、私はずっと持っていたお菓子を長次に差し出した。 「これ……誰かにもらった?」 「……いや」 無意識にだろう、お菓子に手を伸ばす長次に、「ちょっと待って」と慌てて手を引き戻す。問う視線を向ける長次に、手短に説明した。 「あのね、くの一教室の実習で、男子生徒にお菓子渡して、なにかお礼にもらってこなくちゃいけないの。あ、これ毒入ってないよ、私が作ったから。それでね──」 「分かった」 全てを言い終わらないうちに、長次が手を伸ばす。ほとんど考えてないんじゃないかと思う即答に、私は驚く。 「……いいの」 「俺にくれるんじゃないのか」 「そ、そのつもりで来たんだけど……。でも長次、他の子から欲しかったりしない?」 たとえば、片想いしてる子とか。私もそうだけど、長次にも選ぶ権利があるだろう。幼なじみだから無下に出来ないだけじゃないかと、そう不安になる。 長次は、僅かに眉をひそめる。それからやれやれと一歩踏み出して、お菓子を少し強引に取り上げる。 「あ」 「少し待ってろ」 「ん、うん」 長次は私のお菓子を手に、図書室に入っていってしまう。ホッとすると同時に、私は複雑な気分になる。長次が誰かにもらうのも複雑なのに、どうして自分のをもらってくれたのも複雑なんだろう。分からない。 「待たせたな」 悩んでいると、長次が戻ってきた。手に、一冊の本を持っている。 「礼はなんでもいいのか」 「うん。渡したお菓子と釣り合うものをもらってこいって……」 すっと、持っていた本を手渡された。反射的に受け取りながら、本に視線を落とす。まさか図書室の本だろうかと訝しげに題名を見たとき、ハッとした。 「……これ」 「お前が入荷申請を出していた本だ。図書室の予算では買えなかったから、自費で買った」 驚いて、長次を見上げる。長次の影響で、私も多少本を読む。好きな作家も何人かいて、この本はその一人の新刊だった。図書室で買ってもらえたら嬉しいと思って申請を出していたんだけど。 「……長次のお金で?」 「ああ」 確かにこの本には、図書室に置いてある本にはかならずある、図書室所蔵である印がない。 「で、でも、こんな高いの」 釣り合うわけない、と言いかけた言葉を、長次が遮る。 「お前のために買ったんだ。お前が受け取ってくれなければ意味がない」 「あ……」 うん、と小さく頷いて、私はもらった本に今一度視線を落とす。 「ありがとう……」 ぽん、と軽く頭を撫でられた。見上げると、長次は無言で手を離す。近い距離で視線が合う。安心する。生まれたときから、傍にいてくれた慣れた気配。 でも、私が独占してはいけないものだ。 「委員会中だったのに、ごめんね」 「気にするな」 その言葉が優しくて、私はちょっと胸が痛くなる。 「長次に頼ってばかりじゃ駄目だと思うんだけど……ごめんねいつも」 結局、今回だって長次に頼ってしまった。居たたまれなくて視線を逸らす。 「……」 私の言葉で大体のことを悟ったのか、長次が呆れの気配になる。名を呼ばれて、顔を上げた。 「……なに?」 近い長次の瞳が、私のそれを覗きこむ。 「次からは、迷わずさっさと俺のところに来い」 「……迷惑じゃないの……?」 「お前は、迷惑だと思うのか」 視線が合ったまま強く言われて、私は──すとんと理解した。 ああ、そうだ。私もきっと、長次が私を頼ってくれなかったら、……悲しい。 ……そっか。 「ありがとう、長次!」 もやもやしていたのが全部、一気になくなった。思わず長次の腕にぎゅっとしがみつく。 「……こら、離れろ」 「あのね長次、あのお菓子、ほんとに渡したかどうか先生から確認があると思うの。お願いしていい?」 「ああ……だから、離れろ」 恥ずかしいのか、長次は少し強い動きで私を引き離す。私は長次にもらった本を抱えて、笑う。 「ほんとにありがと、長次。忙しいのに邪魔してごめんね!」 「いや」 「またね! 委員会頑張ってね!」 手を振って、長次に背を向ける。そしてそのまま、先生に報告するためくの一教室に走り出した。 「……なにが迷惑だ」 去っていくの後姿に、ぽつりと呟く。 あの様子だと、『いつもいつも長次に頼ってばかりじゃ申し訳ない、独り立ちしなくちゃ!』とかなんとか思っていたのだろう。俺にとっては、それが逆に迷惑だ。 他の男を頼られてたまるか。変な遠慮をして自分以外に接触されたら、それこそ困る。昔はなんでも『長次、長次』とあてにしてくれたのだが。 嘆息しつつ、図書室へと戻る。 あいつの一番近くにいる男が俺ならば、今はまだ幼なじみの立場でも構わない。 ……今は、まだ。 終 |